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中山町誌

四、 阿弥陀如来像

 (ニ)阿弥陀如来像
  種   類  有形文化財
  名   称  阿弥陀如来像
  所 在 地 伊予郡中山町大字中山卯四八七(高岡)
  管 理 者 同右  宮岡唯市
  形状構造及び数量  木像(檜)  一体(立像)
                総高     一〇八cm
                頭長     二一cm
                頭の奥行  一七cm
                肩巾       九cm
                台       二四cm
     由 来 等
 この阿弥陀如来像は檜の寄せ木作りで、鎌倉時代の作と伝えられる。昔、豊国山寿永寺(高岡・宮岡宅裏の小堂)の本尊であったが、同寺が火災に遭い浄光寺(現在泉町一丁目)に移転する際に、この如来像も同時に移された。
 しかし、なぜか高岡の方向に体の向きが変わるので、人々が「これは、如来様が元の所へ帰りたいのであろう」と考え、浄光寺には別の本尊を造り、如来像を現在の所(高岡・宮岡宅裏)に戻して安置したと伝えられている。像は堂を建て堂内に安置し施錠してある。
 また、付近には古戦場にまつわると思われる五輪さんも多い。