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双海町誌

第五節 シイタケの生産

 本町におけるシイタケの生産は昭和三十年代後半に始まったもので、昭和六十年代には生産額が八〇〇〇万円を超えるまでに成長し、一億円産業を目指して生産に取り組んできた。しかし、その後の単価の低迷と後継者不足などにより、現在は生産額はやや安定したものの二〇〇〇万円台を下回ったままで推移している。同時に、栽培者の高齢化も進んでおり、生産量がなかなか伸びない現況である。
 このように、現在本町のシイタケ生産は、生産者・生産量ともに多くはないが、その分良品の生産には力を入れている。愛媛県が毎年五月に開催する乾シイタケ及びほだ木育成品評会においては、毎回県下より七〇〇~八〇〇点が出品されるなかで、本町から多くの上位入賞者が出ている。更に、全国品評会においても入賞するなど、良品質のシイタケ生産の名声を高めている。
 特に上位の農林大臣賞、林野庁長官賞の入賞者は別表のとおりである。
 農林産物に対し、より安心で安全な食材への関心が高まりつつあるなかで、これからは本町の高品質のシイタケをより広く知ってもらうとともに、豊富な「クヌギ」原木を利用したシイタケ生産の拡大による所得向上を期待したい。


シイタケの生産

シイタケの生産


農林大臣賞・林野庁長官賞

農林大臣賞・林野庁長官賞