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双海町誌

第一節 土地利用計画

 土地利用は、町の発展と住民の生活に深く結びついており、美しく住みよいまちづくりを計画的に進めるに当たっては、それぞれの地域や目的にあった有効な土地利用計画の立案が必要である。
 町は、一九九四(平成六)年三月、双海町総合計画において、次のような土地利用の方向を示した。

市街地・集落地域
 既成市街地については、快適性や防災面などの視点から、不備な点を是正し、居住性を高めるよう整備を進める。市街地と商業地域が重複している地域では、サービス機能に配慮して魅力を高め、商店街の形成を図る。
 既成市街地の周辺地域は、新しい市街地を形成すべく用地を選定し、無秩序な拡大を防止するとともに、優良な住宅地の整備を図るため、適切な誘導や指導を行う。
 集落地域については、生活道路や水路整備等生活環境施設の充実を図る。

工業地域
 現在のところ工場地域は点的な存在だが、点から面への集積を図り、工業地域の拡大を図る。

森林・農業地域
 森林地域は、治山・造林事業などによって保全を図るとともに、広葉樹・照葉樹・針葉樹のバランスなど景観と治山治水にも配慮し、自然を生かした憩いと休養の場として整備活用する。農用地として設定された区域については、基盤整備を積極的に促進し、優良農地の確保に努めると同時に、観光・レクリエーションへの活用も図る。

漁業地域
 漁業地域については、漁業関連施設を中心としてその周辺に加工施設・集出荷施設等を配置し、機能的な土地利用ができるよう基盤施設の整備を促進するとともに、マリノベーション構想等を活用して観光・レクリエーション機能を備えた漁村環境施設の充実に努める。

コミュニティ・健康・福祉施設地域
 双海町は、ほぼ東西に一六キロの長い海岸線を有している。町民が便利に利用できるよう一定のエリアを設定し、拠点的にコミュニティや健康及び福祉施設を整備し、それぞれの目的を重点的に達成できるよう努める。

観光・スポーツーレクリエーション地域
 松山南部のリゾート地域として様々な開発が期待されているが、乱開発を防ぐためにも、「すぐ海、すぐ山」の急峻な地形特性を活かすべく、交流の拠点を計画的に設定し、自然保護と環境保全に留意しながら、観光・スポーツ・レクリェーション施設を整備する。


土地利用図

土地利用図