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追刊 中山町誌

第四節 中学校


一 中山中学校(図表参照)


二 佐礼谷中学校の閉校経過
 これまでも中山中学校との統合については議論されていたが、一部に強い反対意見もあり実現にはいたらなかった。しかし近年過疎化が急激に進み、児童数の減少から部活動もバレーボールのみ、将来複式学級のおそれも出てくるにいたって、平成六年頃から保護者から統合を望む声が出てきた。
 平成七年佐礼谷地区の統合に関する意見のとりまとめを行った。
 PTAでは理事会により、学年別の保護者会を開催、意見を聴取することを決定した。またアンケート調査を実施し、統合したほうが良い(七八・〇パーセント)、時期についてはできるだけ早く(七二・一パーセント)という結果となった。そこで平成八年一月二一日PTA臨時総会を開催し、統合したほうがよいと決議した。
 佐礼谷振興会ではPTAでの意見に基づき、地区別説明会を開催し了解を得た。そこで佐礼谷振興会総会において中学校統合を決議、平成八年四月二六日、佐礼谷振興会会長・佐礼谷教育後援会長名で、中山町・中山町議会議長・中山教育長あてに要望書を提出した。
 教育委員会では中山中学校・佐礼谷中学校統合推進委員会を設置し、協議を重ね、統合の具体的検討を行った。これによって、統合時期は平成九年四月一日、生徒の通学については伊予鉄南予バスと折衝、「へき地児童生徒援助費等補助金(遠距離通学費)」等を利用、通学道路の安全確保を図るため歩道・自転車道の整備、交流学習を行い統合に備える等について対策が講じられた。
 また空校舎等の利用についても検討され、一階を佐礼谷デイサービスセンターへ利用することとなり改修工事を行うこととなった(総事業費一六、三九六千円設計・施工岡崎工務店)。また二、三階は佐礼谷ふれあい館として平成一〇年四月一日より利用されている。
 平成八年九月二七日中山中学校・佐礼谷中学校統合合意書調印式が行われ、同一二月条例改正された。
 平成九年三月二六日佐礼谷中学校は閉校式典(出席者八八名)を迎えた。



中山中学校のあゆみ

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