データベース『えひめの記憶』
追刊 中山町誌
第二節 戦後の社会教育②
九、男女共同参画
わが国では、憲法で個人の法の下の平等がうたわれ、男女平等の実現に向けた取り組みが国際社会の取り組みと連動しつつ、着実に進められてきた。
平成一一(一九九九)年六月二三日男女共同参画基本法が施行された。男女共同参画基本法は、男女が社会の対等な構成員として、自らの意思によってあらゆる分野の活動に参画する機会を確保し、男女が均等に政治的、経済的、社会的および文化的利益を享受することができ、かつともに責任を担う男女共同参画社会を形成するための基本方針や理念を示す法律である。
平成一二年一二月これに基づき男女共同参画基本計画が策定され、都道府県に男女共同参画計画を定めなければならないと義務付けた。また地方自治体においては、男女平等基本条例が策定された。
中山町においては、全国的な男女共同参画行政の推進により、平成五年に住民税務課に女性係が新設され、初代女性係は河内章子が嘱託職員として就任した。平成六年に所属が総務課に、同八年には教育委員会に変わり現在に至っている。
中山町生活文化女性塾の設置
平成八年七月県の補助事業により、中山町生活文化女性塾の要綱ができ、「地域のあらゆる分野への女性の豊かな感性を反映させ、男女が共同として支えあう男女共同参画型社会づくりを推進する人材育成を図る」を目的として設置され、毎年塾生を募集し、学習交流を実施した。
女性団体連絡協議会
中山町の女性が一堂に会し、会員相互の親睦を図りながら意見交換を行い、女性の立場から中山を良くするための改善点を認識し、自発的な
活動を促進するとともに、あわせて町政に反映させ男女共生の社会づくりをめざす。
一〇、社会教育施設
中山町農業総合センター
昭和五四年、町の中心部に農業総合センターが完成し、文化活動の拠点として文化講演会や生涯学習推進大会を毎年開催するなど、各方面の集会に利用されるようになった。
しかし、歳月の経過とともに施設の老朽化が進み、あわせて当センターの利用ニーズの多様化から、利便性の向上が求められるようになった。
こうした状況のなか、平成八年大ホールステージの拡張、照明・音響・空調機器の整備、機材の搬出入労力の軽減や高齢者等の利用に配慮するためにエレベーターの設置等、当センターの大規模改修を行った。
また平成一五年四月、二階農業婦人教養室(結婚式場として使用していたが、平成九年五月一八日を最後に使用されていない)を、IT講習専用のスペースとして改装した。
平成八年度大規模改修の内容
1 事業費
一七九、一九〇千円
2 主な改修内容
大ホールステージの拡張、照明・音響・空調機器の
高度化、通路等付帯施設の改修
中ホールの分割
エレベーターの設置、空調機器の高度化
中山町林業センター
林業構造改善事業により、昭和五三年三月建設(建築面積二〇八・九平方メートル、総工費一九、八六〇千円)された中山町林業センターを、平成一五年一二月トイレ改修工事を総工費二、九九三千円にて行った。
町民運動場
昭和五〇年三月、およそ一三、〇〇〇平方メートルの敷地をもって整備された町民運動場は、平成一三年にトイレを全面改修(四三・三二平方メートル、総工費一八、九〇〇千円、浄化槽設置二、八八七千円)し、同一五年七月には防球ネット張替え工事(総工費二、九〇〇千円)を行った。
長沢体育館
長沢体育館は、雇用・能力開発機構により、昭和五三年一二月に佐礼谷甲一二五番地に、敷地面積一、五六八平方メートル、建築面積一、〇〇八平方メートル、鉄骨造り銅板葺き二階建ての屋内体育施設「中山農村勤労福祉センター」として建設された。
平成一二年雇用・能力開発機構による大規模改造(総事業費四六、六三二千円)によりリニューアルされた。
平成一五年四月一日に全国的な動向により、譲渡されることになり、町と一〇、五〇〇円で譲渡契約を結び、長沢体育館に名称変更された。
一一、生涯学習への取り組み
生涯学習は、人が生涯を通して行う学習活動で、わが国では、平成二(一九九〇)年生涯学習振興法が制定され、生涯学習環境の整備が進められている。
一二、ふるさとづくり人材育成事業
平成三年度から、個性的で創造力豊かな人材を育成し、本町のまちづくりに資することを目的として、国内外への調査研修事業やまちづくり研究集会の実施などを対象に、参加者や実施主体へ助成を行っている。
平成一五年度活動内容 |
歴代女性団体連絡協議会会長 |
平成一六年度中山町女性団体連絡協議会団体名 |
平成15年度事業報告 |
平成一六年度 青少年関係事業 |
生涯学習推進大会の推移 |
ふるさとづくり人材育成事業 助成実績(平成8年度以降) |
助成実績内訳 1 |
助成実績内訳 2 |