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久万町誌

三 第二次世界大戦後の人口動態

 昭和一八年ごろから戦争の熾烈化による都市の食糧不足、一九年の表日本主要都市の戦災による強制疎開、二〇年八月の終戦に伴う外地からの移住民の引揚げ、内外地からの軍人の復員などが原因となって、昭和一五年一万一○二一名であった久万町人口が、終戦時の二〇年には、一万四八八九名に達し、更に、昭和二五年には一万五三〇八名と激増した。
 これは、終戦という特別な現象を契機として、過去数十年間における転出者及びその家族の多くのものが、本籍地に復帰したことを示している。
 その後、昭和三〇年を頂点に都市における第二次産業の飛躍的発展に伴い、人口の農村から都市への地すべり的移動が始まった。すなわち同年に一万五三一三名であったものが、四〇年一万二五六八名、五〇年九三六四名、六〇年八三〇九名と激減している。
 次に年齢別の人口構成について調べてみる。まず昭和二五年、同四○年、同六〇年国勢調査の際の年齢別人口構成を図化して図に掲げているが、これによると、二五年のものは、終戦直後のベビーブームの延長で乳幼児の人口比率が高く、全体として低年齢層比率の高い、いわゆるピラミッド状の人口構成図である。これに対し、四〇年は低年齢層が激少し、いわゆるつり鐘型の人口構成図となっている。二〇年後の昭和六〇年には低年齢層が激減し、キノコ型の人口構成図を示し、人口の老齢化現象がみられる。

国勢調査人口

国勢調査人口


久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和25年10月1日 国勢調査)

久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和25年10月1日 国勢調査)


久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和40年10月1日 国勢調査)

久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和40年10月1日 国勢調査)


久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和25年3月31日 国勢調査)

久万町年齢階層別男女別人口構成図(昭和25年3月31日 国勢調査)


人口自然増減(人口動態統計表)

人口自然増減(人口動態統計表)


集落別世帯数人口(昭和40年国勢調査)

集落別世帯数人口(昭和40年国勢調査)