データベース『えひめの記憶』
久万町誌
2 地域開拓計画
緊急開拓事業発足当時の入植状況は、ただ単に食糧の自給化と、いわゆる、失業救済的な手段のみによって早急に着手した関係から、入植者の選定はもちろん、取得用地の利用についての計画性もなかった。したがって、一部には過剰入植、あるいは、経済事情の変化のための経営困難など、種々の弊害を生じた。
入植者がその土地に安定して、永続的に農業を営むには、自然的環境も重要なことであるが、生活環境をつくることも開拓の成否を決定する重要な因子である。そのため、国は、入植者住宅・教育施設・飲料水施設・電気導入事業など、入植施設の各般にわたって補助を行っている。開拓者の生活向上のため久万町においても次表の補助を受けている。