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久万町誌

4 開拓今後のあり方

 現在入植している者の中で営農の基礎が確立しているか、生活が安定していて、今後特別の措置をしなくても、一般農政のわくの中で自立ができるとみなされる農家は別として、既存の経営を成長させても、経営転換をはかっても、その農家の振興をはかることが困難であり妥当でないとみなされる農家、二種兼業、又は営農を伸ばし得ないとみなされる農家については、離農対策による転職などを斡旋し、再起の道を求めることが必要である。
 残留者に対しては、環境整備に重点をおき各自経営計画を組合ごとに作成させ、妥当な計画については、不足資金・整備資金の融資をして、経営の合理化をはかり、新興農家の目的達成に努力しなければならない。
 しかし、今後の営農の問題点としては、次のようなことが考えられる。
  1、傾斜地である。
  2、草生地が多い。
  3、各戸面積か一様で相当の団地を形成している。
  4、進歩的で旧習になじまない。
ことなどがあげられ、畑作農業主体の、この特色を生かした農業経営をすることが大切である。

当初、現在開拓者調(昭和40年調)

当初、現在開拓者調(昭和40年調)