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久万町誌

九 峰越林道開通

 六〇年来の宿願、三か年で開通する。温泉郡川内町と久万町大字直瀬を結ぶ峰越林道梅ヶ谷、永子線が工事開始以来三か年という超スピードで開通した。
 川内側林道の難工事と標高一〇〇〇㍍でのトンネル工事でありながら、予定通りの竣工とあって、関係者、地元民喜びもひとしおであった。開通式のテープカットのあと、寒風の刺す中を両町の小学生による鼓笛隊を先頭に通り始めを行い、直瀬中学校体育館では、国会議員、県出納長を始め関係者三〇〇名を招き、開通を祝った。
 この峰越林道開設は長年の悲願であり、昭和三八年に期成同盟会が結成され運動が続けられた。
 昭和五一年九月、事業化の段階を迎えることになり、県営事業として、三か年で開通をみた。道路延長一六四九㍍、総事業費二億五〇〇〇万円である。これにより直瀬から川内町への連絡も山道を歩くことから自動車で三〇分で結ばれ、林産物流通、日常生活基盤林道として峰越の役割が大きく期待される。