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久万町誌

3 笛ヶ滝公園

 上野尻にある笛ヶ滝公園は、明治三三年に設置されたようである。「その昔、公園の裏手に小さな滝があって、その滝のそばで、高貴なお方が笛の練習をしていた」という伝説的な言い伝があり、そのことからだれいうとなく、「笛ヶ滝」という地名があった。その地名を公園の
名にしたようだ。
 通称「馬頭池」という農業用の溜池があり、その前面には数十本の老松がある。その中に桜やツツジ、白カバなどがあり、四季を通して町民憩の場となっている。夏は涼を求めてキャンプに来る客もあれば、冬は降雪時にスキーを楽しむ人もいる。グランドでソフトや野球、ゲートボールに、うち興ずる人もいる。夜間の照明設備も整っており、町外からの客も多い。
 昔は、馬場があって草競馬も楽しめた。招魂堂という大きな建物もあった。桜のころに、このお堂で宴を開く人もいたが、終戦後にとり除けられ、現在のような姿に変貌した。