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久万町誌

3 久万町民館(久万町コミュニティセンター)

 久万町開発の主体となる、町民の自治意識高揚と、町勢の発展をはかるため、産業の再開発、教育文化の普及、生活改善の推進、保健、福祉の増進、情報連絡、レクリエーション等に便宜を提供して、新しい町づくり、コミュニティづくりの、総合的かつ拠点的施設とする目的で計画し、過疎地域集落整備事業(自治省所管)の一環として、昭和四七年(一九七二)一二月一日着工、工事中オイルショックに見舞われたが、予定どおり翌四八年九月三〇日完成。同年一〇月二七日落成式を挙行した。
 久万町民館の位置 久万町大字久万町一八八番地。総敷地面積二五四〇平方㍍、建築床面積一五○○平方㍍、鉄筋コンクリート造り、地下一階、地上二階で冷暖房完備。ホール、和室会議室、老人室、調理実習室、郷土資料室、図書室、研修室、結婚式場を備えた、当時としては近代的な施設である。
 総事業費一億五四三四万円(内訳、用地購入費一〇七四万円、敷地造成費六八〇万円、建築工事費一億一四二〇万円、設計管理費三〇〇万円、付帯工事費一六〇万円、調度備品費一三○○万円、事務費その他五○○万円)その財源内訳、国庫補助金二〇〇〇万円、県補助金一二○○万円、地方債六二〇〇万円、寄付金一一〇〇万円、一般財源四九三四万円。
 建物の設計管理は、松山市の藤原池内建築事務所、工事施工は大阪市の株式会社銭高組である。
 町民館の管理運営は、久万町民館の設置及び管理に関する条例、並びに運営協議会条例に基づき、町長が委嘱する一二名の運営委員と、館長(教育長兼務)、事務長、用務員一名で、昭和四八年一一月一日発足した。当初は、町民館独自の機能を発揮させるため、専任の事務長を置いていたが、町民館の利用及び教育機能は、中央公民館としての社会教育活動に負うところが多く、教育委員会と不離一体の運営が望まれるところから、昭和五二年度より、事務長を教育次長兼務とし、女子職員一名を加えて現在に至っている。
 館内の食堂は、オープン当初から町委託により、久万町母子福祉会が白百合食堂として経営している。