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久万町誌

6 身体障害者福祉

 身体に障害があり、正常な社会生活を営む能力に欠ける身体障害者のために、昭和二四年一二月に身体障害者福祉法が制定され、更生のために必要な措置が講じられている。
久万町では昭和四三年四月末で一九二名が身体障害者手帳の交付を受けているが現在では一五○名が身体障害者手帳の交付を受けている。昭和四二年の法改正により内部障害者も身体障害者となったので、手帳の交付を受けていない者も含めて身体に何らかの障害のある者を含めると、その実数は二五〇名にも達すると思われる。今後とも、身体障害者の発見と更生指導の措置を講ずるとともに、激増する交通事故による障害者対策を直視しなければならない。
 県下の身体障害者更生援護は、年々充実しているが、障害者の社会復帰に住民の関心が向けられるような対策が望ましいし、障害者と健常者の交流の機会を図るため、「友愛のつどい」等毎年開催している。
 知能が低い精神薄弱についても久万保健所が中心になって、専門的な相談、指導が行われている。
  ア 久万町身体障害者福祉会
 同じ境遇にある障害者の自立的な組織として、昭和四二年二月久万町身体障害者福祉会を結成し、会員の親睦をはかり、自らが更生のために努力し、もって社会に貢献しようとすることをねらいとした。
 初代会長 大野輝光、現在の会長は大西美佐雄
 現在会員数、一一七名で中四国・県の身体障害者福祉大会等に積極的に参加し研修を重ねており、又上浮穴郡身体障害者福祉会の育成にも取組み、各町村輪番制で「幸せの集い」を開催し、健常者との交流を深めている。
  イ 久万町傷痍軍人会
 第二次世界大戦によって負傷した人々一六名が、昭和四一年一月久万町傷痍軍人会を結成し、会員の福祉増進と社会福祉に寄与するための活動を進めている。また死没戦友の墓参を毎年実施している地区もある。
 現在 会員 (一六名) 会長 和 田 藤 平