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面河村誌

(一) 面河の概況

 四国山地の中腹に位置し、周囲を山に囲まれ、標高値が比較的高いところから、平野部と異なった特有の気象現象を表している。農作物の生育に最も関係の深い気温は、概して低く、夏は冷涼であり、冬は寒冷である。また、昼と夜の気温の変化は激しく、夏の冷害、冬期の霜害・積雪による被害なども少なくない。さらに、山間部特有の霧・霜・雪・雨・曇天の日が多いことや日照時間が短いという特徴がある。このことは、水田の裏作が困難であり、農作物も比較的短い期間が耕作時期であることにかかわってくる。しかし、高峰、連山にさえぎられるために、台風の被害は比較的少なく、豊富な降水量は水稲などの農作物の生育に大きく影響している。