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面河村誌

(九) 虎が滝・虎が淵

 関門から約一・五キロの石鎚山登山道の分岐点から右に道をとって橋を渡ると虎が滝・虎が淵に出る。
 この辺り一帯はまた白色の岩が多いが、虎が滝の岩類は、灰黒色硬度の高い岩石からできていて、一瀑布は深さ六メートルの滝壷をつくる。その右岸頭は関門式の節理と破れ目からなる断崖で樹木草木がよく着生している。
 渓流は虎が淵に来て、獅子岩・浮亀岩の奇岩塊を洗う。両岩塊ともにその名のような形が一奇観である。