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面河村誌

(四) 八幡神社(本組)

 文武天皇(六七九~七〇六)伊予国司小千宿禰玉純に命じて、安芸国厳島宮より、湍津比売・田心比売・市杵島姫の三姫宮を勧請、本組の地に祭らしめたと伝えられる。
 保延元年(一一三五)伊予国守越智宿弥親清、山城国男山八幡宮(石清水八幡宮)より、足仲彦命・誉田別命(応神天皇)、長足姫命の三神を勧請して併祀した。なお、それより前、年代不詳、河内国故宮の祭神水象能比売神も祭られたという。
 天授四年(一三七八)社殿を改築、天正十八年(一五九〇)右の三社を合祀して八幡宮と改弥した。
 寛永六年(一六二九)本殿を、同十八年拝殿を再建、正八幡営と改号、そして寛政十一年(一七九九)に拝殿を、安政六年(一八五九)本殿を再建して、現在に至っている。
 なお、明治四十二年(一九〇九)八幡神社と改号した。