データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

面河村誌

三 慧光山浄福寺

 上直瀬(旧川瀬村)に位置し、本尊は釈迦如来である。天正元年(一五七三)建立されたと伝えられている。
 その後火災に遭い、大正九年(一九二〇)再建され、さらに昭和二年再度の火災で、現在の堂宇は、昭和五年(一九三〇)新築されたものである。
 地域的に本村と関係が深く、当村の無寺村時代は、すべて、浄福寺の檀家であった。そして現在も、前組集落(二又木の一部を除き)はその檀家である。
 現在村内各地に残る数多くの堂は、その由来・建立の時期など、さだかではないが、恐らくは藩政時代から続くものであろう。「久万山手鑑」(寛保前後の記)によれば、次のようである。
        杣野村
  本寺直瀬村浄福寺
  一 禅宗     正広寺
   観音堂 二間四方 常寿山 伏宝院
    相之峰
  一 地蔵堂  一間・四面
     渋 草
  一 地蔵堂  二間・四面
     本村 石墨山
  一 権現堂  二間・四面
     渋 草
  一 薬師堂   二間・四面
     同 所
  一 阿弥陀堂  一間・四面
     明ノ仏堂
  一 地蔵堂   一間・四面
     同
  一 同 堂   一間・四面
     笠 方
  一 観音堂   一間・四面
     とどろ
  一 同 堂   一間・四面
          大味川村  
  本寺直瀬浄福寺
  一 禅 宗    正広寺 
         寺無村
     本 組
  一 阿弥陀堂  三間・四面
     管 行
  一 地蔵堂   五尺・四面
     中 村
  一 観音堂   一間半・四面
     相之木
  一 地蔵堂   四尺・四面
     若 山
  一 観音堂   一間半・四面