データベース『えひめの記憶』

えひめの記憶 キーワード検索

美川村二十年誌

第五節 庁舎・集会所

 庁舎 合併当初は仮庁舎を旧弘形村役場に定め庁務を開始したが、昭和三〇年六月二八日の臨時村議会において新庁舎建設計画が決定された。建築場所は美川村大字上黒岩一番耕地五四九番地、建築面積は二〇〇坪の見込、構造は木造瓦葺二階一棟、工事見積額は七二〇万円、財源は起債四〇〇万円・寄附金一五〇万円・村負担一七〇万円という計画によって着工された。同年一二月二〇日竣工を見て落成式を挙行し、同月二九日仮庁舎より新庁舎へ移転を完了した。その後、村の機構も次第に拡張され、庁舎も狭あいを告げるに至り、幾度か模様替えを行って来たが、四五年六月に二六一万円を計上して九一坪を増築した。さらに四八年九月には庁舎屋根の葺替えを行うなど維持管理につとめ、「美川村行政の府」としての衿持を保ちつつ現在に至っている。
 集会所 美川村中央集会所は昭和三三年新市町村建設促進法の適用を受け、新村の建設的事業の一つとして計画された。役場庁舎の前、御三戸の絶景を背に位置を定めて、昭和三三年一〇月着工、翌年四月完成した。構造は木造二階建瓦葺モルタル塗、総坪数一八〇坪、建築費四六〇万円を要し、松山土建株式会社田之内俊朗の請負によるものである。二階は「村民話し合いの場」としてあらゆる会合に利用される。知識とレクリエーションを求めて集まる「村民の家」として、また修養道場・研修会場ともなって社会教育等あらゆる方面に活用されている。階下は団体事務所として利用され、美川村教育委員会・美川村森林組合・美川村商工会・面河川漁業協同組合の各事務所が置かれ、それぞれの機能を発揮している。