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美川村二十年誌

三、産業経済費

 本村の主な産業は農林業であることはさきにも述べたが、特に農業は戦後の食糧難のため量産に主力を注いだ。その後、食糧事情の好転に伴なって他の産業に見合う所得を得るための労働生産性の追求が必要となった。その事は農業経営の基盤整備と、国内需要の動向に対応する作目の選定証および生産技術の向上にあった。これが村の予算にどの様に織り込まれたであろうか。ちなみに昭和三〇年度の決算では、その中に占める産業経済費は六%、すなわち二四〇万四〇〇〇円であったが、四六年度の決算では八、三九九万円に上昇し、その比率は実に決算総額に対し二四・八一%を占めるに至った。これは日本経済の成長度に見合う農業所得の向上をねらって、経営の近代化を推進する為にとられた農林道の重点開発によるものである。この主な財源は、国・県の補助金と辺地債および過疎債に依存した事は言うまでもない。