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美川村二十年誌

四、茶

 三〇年六月美川村新村建設計画に基づき台風などの、自然災害に強く、また畑作地域の換金作目として茶の苗木補助金を交付して栽培を奨励して、茶園造成につとめた。三九年になって本村産業振興計画の重点作目にこれを採り上げ、生産性の低い作目を茶園に転換するように奨励をはじめた。在来の粗放的茶畑の改良も必要であり、また生葉の生産から加工までを農民自らの手で行うこと、品質の向上と量産による市場の獲得、生産コストの引下げによる労働生産性の向上等を奨励の基礎においた。そのために技術指導員の養成と近代的製茶工場の建設等が急務となった。指導員養成のために農協から上岡正文・篠原唯男を高知県茶業試験場に派遣するなど村と農協が一体となって事業を進めた。
 いっぽう作付奨励品種には摘採時期の調整および本村の立地条件をも勘案して、ヤブキタ種ヤマトミドリ、サヤマミドリを定め、植付方法は鋏刈りが可能な園式とし、栽培面積の目標を一〇〇㌶としたものである。

茶の作付面積及び生産数量

茶の作付面積及び生産数量


栽培農家の作付規模別数

栽培農家の作付規模別数