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美川村二十年誌

二、農業基本法

 高度経済成長のかげに農業は伸びなやみ、農業のあり方に問題点が起りはじめた。三三、四年ころは他産業と農業の所得格差は大きくひらき、しだいに兼業農家に傾き、労働力の都市流出となって今までの経営規模では自立困難となって来た。こうした情勢をふまえて農政の新しい路線を定めるため三六年に農業基本法が制定された。これは経済成長に対する農業近代化へのテコ入れとして農業の方向を示したものではあったが、具体性は乏しかった。