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美川村二十年誌

三、地籍調査

 地籍調査は土地の基礎調査である。その調査する事項は、一筆毎の土地について地番・地目、境界の調査と登記簿に記載された所有者に関する確認と、併せて境界の測量及び面積の測定であり、調査の結果は地図及び簿冊に作成される。調査の範囲は日木全土のあらゆる地目の土地におよんでいる。
 その地図を地籍図といい、あらゆる土地の一筆毎の境界を近代的測量技術をもって、きわめて正確に測量して、縮尺二五〇分の一、五〇〇分の一、一,〇〇〇分の一、二,五〇〇分の一、五,〇〇〇分の一の地図を作成するものであるが、本村では一,〇〇〇分の一を採択した。地籍図では、基準点に基づく測量が実施される結果、その地図上の一筆毎の土地の境界点の地球上に占める位置が明かにされるので、災害その他の理由により、現地における土地の境界が不明になっても、この地図によって境界を現地に復元する能力を有するものである。
 その簿冊は地籍簿といい、その様式は土地登記簿の表題部と同じ内容で、一筆毎の土地の所在・地番・地目・面積・所有者につき調査確認の結果を記載したものである。
 これらの地籍図および地籍簿は、その写しが登記所に送付され、登記所はこれに基づいて、登記簿の表題部の記載を改めることになっている。