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美川村二十年誌

一、簡易水道事業

 本村は、農山村特有の一〇戸から二〇戸程度の集落が点在しており、まとまった地域に完全な簡易水道を設置することは非常に困難であるということ、また地元の要望はあっても農地の水利権の問題等で設置することができないなどの事から水道の普及率が低い。自家用井戸を持っているのは東古味部落とその周辺の一部で、村内のほとんどが表流水・湧水を各自で給水しているのが現状である。したがって、干ばつ期には飲料水不足のため水争いがおきることもあり、また雨期には泥水が流れ込んで衛生面からもきわ三〇年以前に造られたものなどが多く、配水池のみのところがほとんどであったが、三八年から全村一斉学校給食が開始されたこともあり、逐次改善されている。
 地域の給水施設については、別表のとおり三六年に置俵に飲料水共給施設が完成し、その後、馬門・長瀬・七鳥・釣井・中村とつづいて完成、四五年には大谷に村内で初めて一〇〇人を越す給水人口を持つ簡易水道が竣工、四六年には役場周辺の公共施設を中心とした御三戸共同給水施設の完成をみたのである。
 今後は給水人口を県平均の七五%程度まで引き上げるよう計画的に給水施設を設置し、地域住民の健康の増進に努めていく方針である。

簡易水道及び飲料水給水施設一覧(一般分)

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