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美川村二十年誌

九、熊野神社(くまのじんじゃ)

 美川村大字七鳥一ノ五五番地。祭神は神武天皇のほかに、国常立尊をはじめ一五柱の神がまつられている。創立はさだかでないが伊予浮穴誌によると、推古天皇御宇四年四月、紀伊熊野より勧請遷宮された伊予国二四社の中の一社と伝えられる。神武天皇東遷二六〇〇年祭には、国帑金の幣帛供進があった。明治四〇年一一月二七日に村社に列格。戦後、旧社格が廃止になったり農地改革で社有田を失ったりしたことから、氏子(現在約三〇戸)にも敬神の念がうすらいでいたが昭和三〇年ころより、祭礼等も昔どおりに復活し、例祭には五年おきくらいに神輿の巡幸もある。