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美川村二十年誌

一、宝瑠山東光寺(ほうるざんとうこんじ)

 美川村大字七鳥一ノ一七一番地。新義真言宗豊山派で西光寺といい大聖不動明王を本尊とする。火災のため、創立は不詳であるが、室町時代の作といわれる柄香炉が宝物として残されている。明治一八年(一八八五)に、沢渡にあった宗法寺が当寺に合わされ、大正五年(一九一六)にはまた東川の東泉寺が合寺されて、東光寺と改名した。昭和初期には檀数五〇〇戸ほどを数えたが、現在では三五〇戸ほどに減っている。病気平癒の祈願などは岩屋寺に参拝する人が多いため、八月二五日のお施餓鬼以外には、参拝者はあまりない。