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美川村二十年誌

二、駐在所の設置

 明治二二年四月一日、待望の本村巡査駐在所ができた。これは町村制実施と同時であり、西古味の民家を借りて、そこを駐在所とした。その後、昭和三〇年までに二回移転した。
 内部施設は昭和五年に村内最初の電話が架設されることによって警察力増強に役立った。そればかりでなく、隣接している役場の公用として、また村民の緊急連絡用として大いにその威力を発揮することになった。電話架設は村費によったものである(当時、電柱その他総計一、三七五円)。昭和二九年には村費でオートバイを購入した。
 駐在所には、昭和二〇年までに、約五〇名の警察官が奉職した。この中で最も長い人は、昭和八年に着任した小川英男巡査で、四年八ヵ月である。平均在任期間は一年五ヵ月の短い勤務であった。