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美川村二十年誌

第三節 生 物

 植物 四国地方一般にみられる普通の植物である。みかん・夏橙・ばしょう・楠・柿・千振・いちぢく・もうそう竹・いわたけ・章麻など。二箆付近に矢竹がある。これは笹の種類で節と節との間が普通の竹より長く、また節が小さいので矢にするのに適している。茎から二本の芽が出るので、双生矢竹といわれる。
 動物 特に変ったものは見られない。最近植林が進むにしたがい営林署などが、ねずみの害を防ぐためハクビシンを山に放っている。仁淀川には、ウナギ・イダ・ハヤなど、また前川ではマスの一種であるアメノウオ・ウナギ・モツゴなどがいる。ダムが建設されるまではアユなども仁淀川をさかのぼってきたが、現在ではアユの放流が毎年なされ、解禁と同時に人々を楽しませている。また、アメノウオ・マスの養殖もさかんに行なわれるようになっている。