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美川村二十年誌

六、商 業

 戸数 三七戸(但し専業のみ)
 種別 酒造販売 一、雑貨 七、旅人宿 六、飲食店 一〇、材木商
    三、茶商 四、質商 一、牛馬売買 五、
 取引 高知市および松山市方面
と記されている。これらの産業はその後も飛躍的な発展を遂げることなく、つづけられたと思われる。なお「上浮穴郡案内」小川薫水(明四三、九久万町船田右文堂発行)によれば、中津村の主要物産として、
 二箆の製茶、沢渡の製紙、共に著しく、同所産出の製茶は品質好く香気に富み、沢渡の製紙は古くして上位に居る、茶・紙の外地方物産は三椏・繭にして、養蚕はなお初期時代に属し、黒藤川筋これに適せり、
とある。