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美川村二十年誌

六、団七踊り

 秋祭りには団七踊りがある。一〇才前後の男の子・女の子が踊るもので、「おつる」と「しのぶ」の姉妹が親の仇討をする踊りである。
  陣鎌・長刀みなそろえたて エーイト ヨイ(はやし)
  坂戸村にて百しょうの与太郎、ソーリャ ヤットコセ
     コレワイナ サー ヨーイヤナ
  おとどい ひきつれ 田の草取りに、ヨーイト ヨイ
     (以下略)
 団七踊りの合い間に若者たちは、にわか芝居を晩までおこない、晩の八時頃からは、神楽が翌朝まで続けられる。
 そのほか久万山万才も伝えられ、現在もその名ごりはあるが、踊りや民謡が姿を消し、知る人もほとんどいなくなったことは残念なことである。