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柳谷村誌

第二章 わが村の政治の概観

 わが村の政治の体制は、慶長二(一五九七)年明神清右衛門尉帷房が、伊予国四郡の代官職加藤嘉明から、上浮穴郡柳井川村の初代庄屋に任ぜられた時に始まる。以来今日まで三八六年、境域の統合、諸制度の改廃など、幾多変遷を経過している。村政には時により、消長盛衰の跡は見られるが、村びとのすべての動きによって、この大自然の上に跡づけられたものはすべて、文化化への試みの蓄積である。村政は、願わしい「福祉の郷」実現のイメージを追いつづけた。そして今、現像されているものは、「村政要路者」と「村民」の合意の絶ゆみないいとなみの結晶である。いま「村政権能者」を光源として、政治の特質面から三八六年に及ぶ全期間の区分を試みてみよう。
 第一期 庄屋制度期―慶長二(一五九七)年~明治三(一八七〇)年  二七三年間
 第二期 戸長制度期―明治四(一八七一)年~明治二一(一八八八)年  一八年間
 第三期 村長制度期―明治二二(一八八九)年~昭和五八(一九八三)年 九五年間