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柳谷村誌

第四節 養魚

 仁淀川水系の自然淡水魚は、水力発電の開発が進むにつれて、その自然棲息が阻まれていった。今日、漁業協同組合が行う年ごとの稚魚放流による「あゆかけ」「網打ち」の風景が、往年の久万山の川の風景を、かろうじて留めているにすぎない。昭和四〇(一九六五)年ごろから、清冽な谷川から導水しての、淡水魚の養殖が着想されはじめ、漁業協同組合・村公社・篤志家によって、養殖経営が進められている(図表 淡水魚の養殖施設)。

淡水魚の養殖施設

淡水魚の養殖施設