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柳谷村誌

二 青年訓練所

 大正年間、第一次世界大戦後、世界は軍縮のすう勢となり、わが国では、兵役法を改正して現役兵役在営期間を短縮するに至った。この措置に基づいて、以後、予想される兵力の弱体化は、隊外訓練によって充足しなければならない。その施策が、青年訓練所施設の設置である。
 大正一五年四月二〇日、青年訓練所令が制定された。同令の骨子は、略、一六~二〇歳の青年男子の兵式訓練を中軸として、「青年ノ心身ヲ鍛錬シ、国民トシテノ資質ヲ向上セシムル」にある。訓練科目は、修身公民科、教練、普通学科、職業科とされている。
 わが村においては、同令及び同規程の定めるところに基づいて、大正一五年七月一日に、柳谷第一、柳谷第二青年訓練所をそれぞれ柳谷第一、柳谷第二農業補習学校に併置して開所した。経営の大要は図表 柳谷村青年訓練所一覧(前項の画像)のとおりである。