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柳谷村誌

四 常夜燈

  (一) 立野の常夜燈(柳井川立野)

 この常夜燈は、いまでも毎夜火がともる常夜燈として、県下でもめずらしいものである。
 建立年月日は不明であるが、五百年くらい前から、部落の住民が、「村中安全、部落中安全・通行人の安全」を金毘羅さん、秋葉さん、愛宕さんに祈願して始められたと伝えられ、現在も部落の一五戸が当番制によって、毎夜この火をたやすことがない。

  (二) 休場の常夜燈(中津休場)

 休場の寺屋敷跡にある。建立年月日は不明であるが、明治初期から金毘羅さんを祀っていたといわれる。
 常夜燈としては、村内の他のものより規役も大きく、石積みで造られている珍らしいものである。

  (三) 小村の常夜燈(西谷小村)

 建立年月日は不明であるが、明治初期より、部落を火災から守る「火ぶせきさま」として祀られてきた。
 毎月五日と二〇日には当番制によって、ローソクの火がともる。現在の常夜燈は、昭和三五年に再建されたものであるが、木で代々創られてきた常夜燈は珍らしい。

  (四) 西村の常夜燈(中津西村)

 明治初期に、明神山の山の神を祀る燈として、建立されたといわれているが、建立年月日は不明である。
 自然石で創られた常夜燈では村内最大である。

  (五) 中田の常夜燈(中津中田)

 明治初期から、松岡八幡様のおひかりとして建立された。建立年月日は不明であり、また位置も、昭和四三年道路改良によって変更された。