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愛南町

二神深蔵(1845~1920)

 初代城辺村長・県会議員・副議長。弘化2年6月3日、宇和郡城辺村(現愛南町)の庄屋二神家に生まれた。幼名道太郎、後に作馬ついで深蔵。小沢種春について経史を学び、宇和島藩の指南役巽為風について剣法を習った。慶応元年の長州征伐の際には民兵を率いて従軍した。明洽初年、藩商佐々木隼人らと国産会社を創設したが失敗、それ以来専ら地方政治に生きることにした。地租改正の郡総代人ついで南宇和郡役所の郡吏となったが、20年ころには宇和島の山崎惣六らと民権運動に従事して土佐の林有造らと気脈を通じた。 23年町村制実施に伴い城辺村の初代村長になり、3期連続して在任,、180町歩の山林所有権の獲得・河川改修、大社教会所の建設など村民のために尽した。 27年3月初めて県会議員になったが、29年4月には副議長に選ばれ、30年11月までその地位にあった。漢籍に通じ、和歌俳句をたしなみ、淡水と号した。大正9年9月6日、75歳で没した。代議士二神駿吉は次男である。(『愛媛県史 人物』より)

二神深蔵翁頌徳碑

二神深蔵翁頌徳碑

諏訪神社

蓮乗寺川付け替え記念碑

蓮乗寺川付け替え記念碑

諏訪神社