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新居浜市

小野寅吉(1866〜1947)

 慶応2年~昭和22年(1866~1947)高津村長、県会議員・議長、衆議院議員。慶応2年12月10日、新居郡沢津村(現新居浜市)で、篤農家嘉平の長男に生まれた。 12年泉川の遠藤石山の稽崇館に入り漢学を修めた。 26年村会議員、30年高津村助役になり、33年新居郡農会長として肥料・農具・荷車などの共同購入などを図った。 41年高津村村長に選ばれ、昭和3年までの長期間在任、吉岡泉を掘削して水不足解消に努め、西条農業学校の設立などに政治力を発揮した。44年9月県会議員になり、政友会に所属して連続4期当選して大正13年5月まで在職した。大正12年には県会議長に選ばれ、13年10人の県議と共に政友会を脱して政友本党愛媛県支部を結成した。大正13年5月第15回衆議院議員選挙に第4区から出馬して当選、昭和3年2月の第16回衆議院議員選挙には憲政会と政友本党が合同して生まれた民政党に所属して再選された。5年2月,、7年2月の選挙には立たず、11年2月の第19回選挙に再び出馬して当選、国会に返り咲き、続く12年4月の第20回選挙でも再選された。 12年高津村村長に復活して新居浜町・金子村との合併による市制施行を推進、新居浜市会の初代議長として白石誉二郎市長を助けて工都の基礎を築き、国・県に政治力を駆使して国立新居浜高等工業学校(現愛媛大学工学部)の誘致に成功した。大正11年の吉岡泉導入で開始された耕地整理事業が30年の歳月を経て昭和23年4月完成した。これを記念して、国領川畔岡崎城跡の下に吉岡泉開削の許可書を手にした小野寅吉の銅像が建てられた。新居浜市長を3期務めた小野かおるは長男である。(『愛媛県史 人物』より)


①小野寅吉像Ⅰ

①小野寅吉像Ⅰ

新居浜市郷(城下橋東交差点よりやや南)

②小野寅吉像Ⅱ

②小野寅吉像Ⅱ

新居浜市郷(城下橋東交差点よりやや南)

③岡崎公園にある覚書

③岡崎公園にある覚書

新居浜市郷(城下橋東交差点よりやや南)

④吉岡泉

④吉岡泉

新居浜市吉岡町7-15