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西条市

森田義郎(1881~1940)

 歌人。周布郡新屋敷村(現、西条市小松町)出身。本名は義良(よしろう)。20歳で上京し、国学院(現、国学院大学)などで学ぶ傍ら、『心の花』編集人の石榑千亦(いしくれちまた)の紹介で正岡子規に短歌を学び、根岸短歌会に入門、愛媛出身でただ一人の子規門の歌人となる。高浜虚子らと子規の看病をしながら短歌について教えを受け、わずか23歳で短歌の入門書『短歌小梯』を出版し、伊藤左千夫と歌誌『馬酔木』を創刊した。義郎はその生涯で千数百首の短歌を詠んだが、その作品は万葉調で恋歌、時事歌に優れている。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)