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松山市

石井南放(1912~1991)

 日本画家。温泉郡難波村(現、松山市上難波)出身。本名は進。東京美術学校(現、東京芸術大学)卒業。昭和35(1960)年頃より研究を始めた吉田蔵澤の墨竹に感銘を受け、以後傾倒。水墨の世界にわが道を見いだす。画題の多くは、樹、特に松に集約される。吉田蔵澤の研究者としても知られ、「竹の蔵澤」、「松の南放」と評された。戦後は愛媛の美術界の立て直しに大きく貢献。愛媛美術協会、愛媛日本画研究会(後の愛媛日本画界会)、愛媛美術教育研究会(後の愛媛美術教育連盟)などの結成に尽力した。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)