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松山市

伊丹十三(1933~1997)

 映画監督。俳優。エッセイスト。商業デザイナー。テレビマン。CM作家。昭和8(1933)年、京都市生まれ。父親は松山市出身の映画監督・伊丹万作。父の死を機に松山市に転居。高校卒業後上京し、新東宝編集部を経て商業デザイナーに。26歳で大映に入社、俳優になる。存在感のある俳優として活躍し、外国映画「北京の55日」「ロード・ジム」にも出演。昭和58(1983)年公開の「家族ゲーム」「細雪」でキネマ旬報助演男優賞を受賞。1970年代には「遠くへ行きたい」などのドキュメンタリー番組を制作するほか、テレビCMの名作にも数多く携わる。また、精神分析をテーマにした雑誌『モノンクル』を創刊、編集長を務めた。
 51歳の時に「お葬式」で映画監督としてデビュー、高い評価を受け、日本アカデミー賞最優秀作品賞、キネマ旬報ベストワンなど数多くの賞を受賞。以降「タンポポ」「マルサの女」「あげまん」「スーパーの女」など10作品を監督。
 俳優時代から名エッセイストとしても知られ、代表作に「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ!」「問いつめられたパパとママの本」「日本世間噺大系」など。翻訳やイラストも手がける一方、家事や子育てに関心が深く、料理の腕も一級だった。平成9(1997)年没。享年64歳。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)

【追記】
 伊丹十三墓所:理正院(伊予郡砥部町麻生、「池内家墓地」)

①伊丹十三記念館

①伊丹十三記念館

松山市東石井1-6-10