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松山市

松平定直(1660~1720)

 俳人。松山松平家第4代藩主。江戸(現、東京都)の今治藩邸に生まれる。度重なる天災の災害復旧と財政の立て直しのため、潅漑土木に藩費を投入し農業生産の安定化を図るとともに、定面制(じょうめんせい)を復活させ、地坪制(じならしせい)を遂行し、経済を安定させた。また、積極的に儒学の興隆を図ることで、松山を中心とする地方文化の発展を促した。自ら、和歌・俳諧をたしなみ、特に榎本其角(えのもときかく)や服部嵐雪
はっとりらんせつ)など江戸俳人の指導を受け、句作に興ずることが多かったことから、藩士の中から久松粛山(ひさまつしゅくざん)・青地彫棠(あおちちょうとう)のような俳人が現れ、俳諧をたしなむ藩風を生んだ。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)

【追記】
 松平定直墓所:大林寺(松山市味酒町)