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砥部町

井上正夫(1881~1950)

 新派俳優。浮穴郡大南村(現、砥部町)出身。本名は小坂勇一。大阪の陶器商に奉公中、大阪成美団の芝居を見て俳優を志す。帰省の折、松山新栄座で興行していた敷島義団に入り、初舞台を踏む。地方の劇団を転々とし、上京の折、真砂座の伊井蓉峰(いいようほう)一座に加わり、「女夫波」によって人気を得る。一時、映画作りにも参加する。また、芸術的な大衆演劇を目指して井上演劇道場を作り、後進の指導養成と商業演劇の向上にも努める。終生、セリフの伊予なまりは抜けず、リアリズムを根底とした演技は魅力的で、舞台に大きな包容力があった。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)

【追記】
 井上正夫墓所:伊予郡砥部町大南客(客集会所付近)
        ※ 毎年2月7日の命日には墓前で「如月忌」が開かれ、彼の遺徳を偲んでいる。
        ※ 護国寺(東京都文京区大塚)にもある。

 

①出世地の碑

①出世地の碑

伊予郡砥部町大南(砥部幼稚園付近)

②砥部町文化会館前の胸像

②砥部町文化会館前の胸像

伊予郡砥部町宮内1410(文化会館内に井上正夫記念館あり)

③松山市駅前の像(伊藤五百亀 作)

③松山市駅前の像(伊藤五百亀 作)

松山市湊町5丁目(松山市駅市電乗場付近)