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八幡浜市

白石和太郎(1868~1915)

 慶応4年~大正4年(1868~1915)実業家、県会議員・川之石村長。慶応4年3月11日、宇和郡川之石浦(現西宇和郡保内町)で白石和太郎の長男に生まれた。初め文太郎と称していたが、父の死後和太郎を継いで改名した。小学校卒業後、都築温(鶴州)の西予義塾で漢学を学んだ。家業の酒造業を経営したが、明治23年から喜須来村の兵頭矩と共同経営で柳谷鉱山の採掘を始め、24年からは白石隆一と共同出資の白石鉱業会社を組織し、川之石村大峯鉱山の採掘を始めた。 42年宇和鉱業会社を設立してその代表者となり、大峯鉱山の経営を続けて別子鉱山に次ぐ四国第2の産額をあげるまでに発展させ、従業員100人近くが働いた。 38年には宇和紡績を買い受けて紡績業の経営にも当たった。この間、32年9月県会議員に選ばれたが、企業経営多忙のため36年9月1期だけで退いた。 34年7月には川之石村長となり39年6月まで2期町政を担当した。地元川之石の公共事業にも巨額の寄付をし、31年八部小十郎らと川之石就学奨励会を設けて貧窮児童を保護して就学向上に努めた。大正4年8月30日、47歳で没した。(『愛媛県史 人物』より)


①白石和太郎洋館

①白石和太郎洋館

八幡浜市保内町川之石2-9-10

②白石和太郎洋館の解説板

②白石和太郎洋館の解説板

八幡浜市保内町川之石2-9-10