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八幡浜市

佐々木秀治郎(1864~1947)

 宮内村長・県会議員。元治元年12月8日、宇和郡伊方浦(現西宇和郡伊方町)で生まれた。北予中学校(現松山北高等学校)を経て東京の三菱商業学校を卒業、23歳で伊方浦の戸長を務めた。のち宮内村の佐々木家へ婿養子に入り、明治31~35年,、40年、42~45年宮内村長に就任して村政を担当した。「宮内村有林保護植樹条例」を制定して山岳地の原野に植林を奨励、宮内地区発展の基礎を築いた。また桑と柑橘の栽培をすすめて農家の収入の安定を図かった。32年9月~35年11月には県会議員にも選ばれた。町長・県会議員退任後は郡内の養蚕家200余人で「蚕業保奨会」を組織して乾繭場を作るなど地場産業の発展に意を用い、郡農会長・県農会長にも推された。昭和18年10月山口県宇部市に移住し,、22年1月10日,、82歳で没した。今日村有林は宮内財産区の財源として潤い、区民は秀治郎の着眼に感謝して昭和24年瞽女ヶ峠に「佐々木翁頌徳碑」を建立した。(『愛媛県史 人物』より)


①造林の父 佐々木秀治郎翁頌徳碑(右、安倍能成 書)

①造林の父 佐々木秀治郎翁頌徳碑(右、安倍能成 書)

八幡浜市保内町喜木津(瞖女ヶ峠)