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八幡浜市

西村泊春(1902~1929)

 俳人。明治35年4月6日、現八幡浜市八代に生まれる。本名は薫徳。八幡浜商業学校在学中より文学に関心をよせ、「青年文壇」や「中学世界」などに、詩・短歌・俳句などを投稿した。大正7年、「海南俳壇」に投句、俳句研究の出発点となった。翌年、商業学校の生徒を中心とした句誌「カラス」を創刊。卒業と同時に上京の志があったが、農家で長男のため断念。地元の銀行に勤務した。同13年飯田蛇笏に雑詠の選抜を請い、翌年より「雲母」に参加。同15年、第一句集『佐田岬』を自費出版。同年秋、肺炎を患い昭和4年7月17日27歳で死去。昭和50年、夫人によって第二句集『佐田岬』を刊行。八代公民館前庭に「麦秋や佐田岬の十何里」の句碑がある。墓は八代カキヤマにある。

【追記】
 八代公民館前庭の句は、西村泊春が大正12年に詠んだもの。書は、菊池木亭(哲春)である。

①八代公民館にある句碑

①八代公民館にある句碑

八幡浜市八代水の元