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宇和島市

定雄(生没年不詳、江戸時代)

 俳人。吉田(現、宇和島市吉田町)を中心に活動した人。湖照(にほてる)の門人。浦川富天(うらかわふてん)が松木淡々から宗匠の免許を受けた祝賀の俳書『押花宴(おうかのうたげ)』で、祝賀の歌仙興行に参加した定雄が、客として発句を詠んでいる。また、富天来遊のとき、寸山・千岫・狸兄らとともに歌仙を巻いて(俳諧の付け合わせをして)歓迎している。定雄の句は『歳暖集』、『百三十番発句合』など諸書にみられ、狸兄と並ぶ吉田連衆の中心的存在であった。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より