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わがふるさとと愛媛学Ⅱ ~平成6年度 愛媛学セミナー集録~

◇地域を歩き、調べることのおもしろさ

 そのような体験から、愛媛学というのは別にそう大上段にふりかぶってどうこうするというような必要は、更々ないのではないかと思う。私たちのうちで好きなものを、自分が思ったことをやればいいのではないか。そのぐらいに考えていいのではなかろうか。
 これから先、もし私に時間があれば、たとえば火の見櫓(やぐら)とか半鐘台とか、あるいは小さな川に架かっている木の橋、小川に架かっている橋とか。そんなふうなものの調査、分布図を作成する、そんなこともやりたいと思うが、いかんせん時間がないのでやれない。もしこの中の方で、そういった方面のことで研究をされる方が出てくれば、おそらく県内では一人か二人ということで、非常に貴重な体験をされ、そして研究という形がなされるのではないかと、期待をしている。