データベース『えひめの記憶』
身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)
(1)文献の見つけ方
ア 百科事典を使おう
何かを調べたいとき、その概要を知るのに便利な図書は百科事典であり、テーマについての基本的知識を百科事典で得ることは有効な手段です。百科事典には、各分野の専門家による定説・解説が書かれています。また、調べた項目に参考文献が載っていれば、その文献を調べ、さらに、その文献に挙げられている参考文献を調べるというように、自分が調べたいテーマについて、基本的な内容から専門的な内容へとアプローチすることができます。その際に、複数の百科事典で調べることが大切で、そのことにより確かな情報が入手できるだけでなく、それぞれの百科事典の内容を比較する中で、新しい情報を得ることもできます。
調査の途中でわからないことがあれば、すぐに百科事典や人名事典、地名事典などで調べる習慣をつけましょう。
イ 愛媛県の事柄についての参考図書(レファレンス・ブック)
参考図書(レファレンス・ブック)とは、「読む」ためだけではなく、「調べる」ための図書です。愛媛県に関する用語・地名・人名についてわからないときには、次のような図書を調べることで概要を知ることができます。
○ 『愛媛県百科大事典上・下』 愛媛新聞社
○ 『日本歴史地名大系39 愛媛県の地名』 平凡社
○ 『角川日本地名大辞典38 愛媛県』 角川書店
○ 『愛媛県人名大事典』 愛媛新聞社
○ 『愛媛県史 人物編』 愛媛県
ウ 『愛媛県史』・「市町村史(誌)」の活用
『愛媛県史』や「市町村史(誌)」は、それぞれの地域の研究者が様々な研究成果を活用して地域の歴史・地理・文化・産業・民俗などをまとめています。県史や市町村史(誌)の内容は、地域史研究の通説・定説となっていることが多く、調査テーマに関連する項目は、必ず目を通しましょう。前述の百科事典で調べる場合と同様に、記載されている参考文献を手がかりにさらに調査を深めることもできます。