データベース『えひめの記憶』
身近な「地域のたからもの」発見-県民のための地域学入門-(平成22年度)
(1)事前に準備するもの
ア 地形図
用意してほしいのは、まず、地形図です。国土地理院発行の2万5千分の1の地形図がよいでしょう。自分の住んでいる地域が調査対象なので土地勘があり、必要ないと思われるかもしれませんが、地形図を見ることで、いろいろな発見があったり、新しいアイデアがわいてきたりすることも多いので、ぜひ準備しましょう。さらに、町並みや景観の調査には調査地域の住宅地図が必要になるので、用意しておくと便利です。住宅地図は地元の図書館などで閲覧でき、各ページの一部であればコピーも可能です。
また、文献を調べていて昔の地図が載っていたならば、現在のものと比較してみましょう。田んぼや畑が集落に変わっていたり、新しく道ができたり、逆に、昔から変わらない道があったりするなど、いろいろなことがわかるはずです。そういうことを参考にしながら調査を進めると、調査に広がりと深まりが生まれます。
イ 筆記用具とフィールドノート、スケッチブック
鉛筆、ボールペン、消しゴムなどの筆記用具とノートを用意します。ノートはフィールドノートとして活用し、調査でわかったことや聞き取った情報などを記録するようにします。民家の間取りや土地利用について調査する場合は、方眼紙を持って行くと便利です。
ウ デジタルカメラ
言葉や文章ではイメージできないものも、写真で見るとすぐにわかることが多く、写真はレポートをまとめるときにとても有効な資料となります。しかも、デジタルカメラであれば不必要な写真を後で消去することもでき、現像料などの経費をあまり心配することなく撮影できます。
エ 歩きやすい服装・靴
現地調査は歩くことが基本です。場合によっては長時間歩くことになるので、歩きやすい服装や運動靴がよいでしょう。ただし、聞き取り調査と合わせて実施する場合は、聞き取りを行う相手に失礼がないような服装を心がけましょう。
オ その他
メジャーや双眼鏡、コンパス(磁針)なども調査内容によっては役立ちます。自分の調べたいことや調べる場所などに合わせて、必要な物を準備しましょう。