データベース『えひめの記憶』
四国中央市
呉天(1719~1797)
俳人。庄屋。土居(現、四国中央市土居町)を中心に活動した人。本名は加地武兵衛命盛。25歳の時、顧主となって奉納した『弐百歌仙表合』は、讃岐・阿波・大坂付近など伊予国以外の俳人が多く含まれ、呉天の交友範囲の広さを示し、若くして才能を発揮していた。『一席一人百句放言』、『放言十百韻』などの作品を残しており、連句の中心作家として、土居連衆をよくもり立て、入野の関卜らとともに点取俳諧の流行をもたらした。(『愛媛人物博物館~人物博物館展示の愛媛の偉人たち~』より)
【土居神社の句碑】
句碑Ⅰ 花に蝶 蝶に又寄る 小童
(はなにちょう ちょうにまたよる こわらんべ)
句碑Ⅱ 祈りけり 寝て寝ぬ夜半の ほととぎす
(いのりけり ねてねぬよわの ほととぎす)