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わがふるさとと愛媛学Ⅶ ~平成11年度 愛媛学セミナー集録~

◇砥部焼で楽器を

 まず、商工会青年部が砥部焼で楽器を作ることになったきっかけからお話しいたします。青年部の事業の一つに、部員による「30分間スピーチ」があります。そのスピーチの中で、「香川県には、サヌカイト(讃岐(さぬき)岩のこと)で作られた楽器があり、それはとても美しい音色がして全国的にも有名である。砥部焼は陶石を使って焼いた磁器なので、石からできているという点では、サヌカイトと共通している。だから、砥部焼で楽器を作れば、サヌカイト製の楽器と同様に美しい音色を奏でるのではないか。もし、楽器を作ることができたら、小さなコンサートを開きたい。」という提案がありました。これは、青年部活動をアピールするのみならず、より多くの皆さんに砥部町を知っていただくためにもよいアイディアだということで、商工会も支援していただけることとなり、平成10年度の青年部活動の一つに「砥部焼楽器作製事業」として取り入れられることになりました。ここから、楽器作りへの取り組みが始まりました。