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愛媛県史 社会経済1 農林水産(昭和61年1月31日発行)

第三章 大正時代


 農業における大正時代は稲作(米)の時代であった。大正から昭和初期までの約二〇年間は、明治いらい開発、蓄積された技術の集大成により、日本型稲作の体系が完成し、生産力が最高に達した時代であるが、同時にこの時期は、第一次世界大戦に因る経済界の変動で、米価の暴騰、暴落が続き、農業経営、農家経済が大きく揺れ動いた農村の激動期であった。