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伊予市誌

1 がん

 増加の一途をたどるがん対策は、早期発見・早期治療の徹底を図ることが何よりも基本であり、愛媛県は、一九六六(昭和四一)年から検診車による胃がんの集団検診を、県下全域を対象にして行うこととなった。本市においても、胃がん検診奨励策として検診料の一部を補助し受診者の負担の軽減を図り、また、四〇歳以上の対象者への検診受診勧奨を行い検診の推進を図っている。更に、一九六七(昭和四二)年には、胃集団検診モデル地区の指定を受け、五か年継続して受診者を募ったところ、延べ三、四五八人が受診、二三・三%と高い精検率を示し集団検診方式の基盤を築いた。
 一九八八(昭和六三)年から肺がん検診を、一九九二(平成四)年からは、食生活の欧米化により増加傾向にある大腸がん検診を開始した。
 二〇〇一(平成一三)年年々増加傾向にある肺がんの早期発見を図るため、より精度の高いCT健診を開始、翌二〇〇二(平成一四)年から前立腺がん検診を開始した。
 婦人検診においては、一九六九(昭和四四)年から子宮がん、一九八八(昭和六三)年乳がん(視触診)を開始したが、更に、健診の有効性を高めるため二〇〇〇(平成一二)年からはより精度の高いマンモグラフィ検診を導入した。これらの事後対策は、検診結果に基づき保健師・栄養士による保健指導、また、精密検査を要する者に対する専門医療機関での受診勧奨を行っている。